第164章

従魔契約を結んだばかりだというのに、今度は「一度に10トン以内の人員と物資を転送できる転移陣」だ。しかも公爵領からサン・ロット城までを直結する、途方もない長距離仕様。

サン・ロット八世は、ここ最近の驚きの連続にさすがに胃が痛くなってきた。どれも朗報ではある。だが、これ以上続けば――たとえ自分が六級魔法使いでも、心臓がもたない。

公爵がうなずく。

「はい。実物は我が家で保管しております。陛下が人を遣わして確認なさっても――」

「いや、目で見ねば信じられん」

サン・ロット八世は言い切った。探査など悠長なことをしていられない。自分の目で見たときの衝撃に勝るものはないのだ。

転移陣を誰が...

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